テラスハウスなどマスコミの影響でシェアハウスに住んでみたいという方も増えてきました。
ただ、実際にシェアハウスに住んでいた知人に、シェアハウスについて聞いてみたら、
「シェアハウスはやめとけ」
「いろいろと問題が多い」
「テラスハウスと現実は全く違う」
など色々とネガティブな意見を言われたことがある方もいると思います。たしかにシェアハウスは良い部分もありますが、悪い部分も多いです。
そこで、シェアハウスでよくある問題やイメージとは違う現実の生活について解説してみたいと思います。
シェアハウスのやばい実態…問題続出の現実
シェアハウス運営会社は零細企業が多い
1990年代や2000年代前半からシェアハウスを経営している会社はシェアハウスだけに特化した会社も多かったです。
しかし国土交通省が71事業者から調査した結果によると、シェアハウス運営会社の約6割は従業員数5名以下の零細企業によって運営されています。
また半数の事業者にとってシェアハウスは事業全体の2割程度の売上しかなく、サイドビジネスの1つでしかありません。
シェアハウス事業を行っているのは「保有物件の有効活用」「一般的な賃貸よりも儲かる」との理由が約4割で、シェアハウスというライフスタイルについて興味のない素人集団が経営しています。
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部屋面積7.5〜10㎡がボリュームゾーン
シェアハウスはとにかく部屋が狭いです。一番多いボリュームゾーンとしては7.5〜10㎡とワンルームマンションと比較すると手狭です。
東京に集中していることをみると、テラスハウスのような素敵な共同生活という側面の他に、東京の高額な家賃が払えない方向け貧困ビジネスという側面もあります。
たしかに、シェアハウスでは保育士や飲食店バイト、派遣事務、日本語教師など年収200万円前後っぽい職業の方が多い印象があります。
築年数20年以上の物件が7割
シェアハウスの多くが築数十年の戸建て住宅をリノベーションした定員数5〜10名程度の物件です。
築年数はともかく、5〜10名などの小型シェアハウスは人間関係が面倒だったり、掃除などで他の住民とトラブルになる可能性も高く、定員30人以上の大型物件と比較すると住民の満足度は低くなる傾向があります。
その分、家賃が安いのが唯一のメリットでしょうか。
もしシェアハウス投資に興味があるなら、小型物件はオススメしません。シェアハウスは都心の大型オシャレ物件の人気が圧倒的で、星の数ほどある格安の一軒家リノベーションは入居率が低いです。
かぼちゃの馬車事件でのシェアハウス投資の実態
有名シェアハウス「かぼちゃの馬車」を運営するスマートデイズが2018年に経営破綻しました。
シェアハウス投資に興味のあるサラリーマンに人気だったスマートデイズが運営するシェアハウスブランド「かぼちゃの馬車」ですが、投資家に対して30年間の賃料保証が魅力的な案件だったのにもかかわらず、賃料を払えなくなり、経営破たんしてしまいました。
また多くのシェアハウス投資家がスルガ銀行から不正融資を受けていた可能性もあり、シェアハウス投資は儲かるという世間一般のイメージとは対象に、かなりリスクのある投資であることが浮き彫りとなりました。
シェアハウス投資を考えている方は、まずは自分で人気のシェアハウスに一度入居してみてからでも遅くありません。
今はいくらでも投資対象はありますし、本当にシェアハウス投資が適切なのかどうかが分かると思います。
脱法シェアハウス問題
ちなみにかぼちゃの馬車は投資対象としても問題だっただけでなく、シェアハウスとしても欠陥がありました。
シェアハウスの醍醐味である、他の住民との交流スペースがなく、単なるうなぎの寝床でした。タレントを使ったCMとは裏腹にシェアハウスで一緒に料理を作ったり女子会を開いたりすることもできず、自室でご飯を食べるぐらいにしか利用できませんでした。
かぼちゃの馬車の物件はシェアハウス経験者からするとシェアハウスとは言いません。
また格安のシェアハウス物件の中には消防法に定められた窓が設置されていないなど、設計に問題のある物件も多く、2015年前後にシェアハウス業界では脱法シェアハウスとして問題となりました。
貯金少ない人が多い
シェアハウスに住んでいる人の約半数の貯金が100万円以下という統計が出ています。
20代が多いですが、それにしても貯金が100万円程度しかないとなるとやっぱり1人暮らしの賃貸契約がきついのかな…という方が多いようです。
もちろんシェアハウスでも会社経営している方や稼いでいるフリーランスの方もいたり、家賃15万円以上の高額物件もあるので一概に「シェアハウスに住んでいる = お金がない」ではありませんが、相対的には貧困層が多いです。
4割弱がイベントなど参加しない
シェアハウスでは4割弱の方がイベントには参加しません。「会社から近い」「水回りの掃除が面倒」「賃貸契約よりも審査がゆるい」などの理由でシェアハウスに入居している方も多く、シェアハウスで一切交流しない方も多いです。
もしシェアハウスでパーティーやイベントを期待しているのであれば、10人以下の小型物件だとイベントなどがないことも多く、交流したいのであれば、15人以上の中型〜大型物件を入居しましょう。
今後はシェアハウスに住みたくない人が多い
シェアハウスに居住した方の約6割が今後はシェアハウスに住みたくないと回答しています。
早い人だと半年足らずで退去していきますし、明らかにグチっぽいことを言って退去していく方が多いのは確かです。
「プライバシー」や「清掃」「共用施設」「部屋の設備」「部屋の広さ」「人間関係」などに不満を持って退去していく傾向があります。
プライベート空間がない
ここからは実際の筆者の経験談も踏まえながらシェアハウスの問題について解説していきたいと思います。
シェアハウスでも特に多い不満がプライベート空間がないということです。
まず一軒家をリノーベーションしたシェアハウスだと壁がかなり薄いです。隣の部屋とかの声も聞こえることが多く、場所によっては夜は電話とかも聞こえてしまいます。
シェアハウス内恋愛もありますが、ベッドのきしみとか丸聞こえなので、何しているのかが分かったりしますし、噂話好きな人も多いので、知らずしらずのうちにシェアハウス内の話題の1つになっていたりします。
運営会社はそこまで掃除してない
これからシェアハウスに住む方もいると思いますが、以前の住民も運営会社も大して掃除していません。
見た目だけはキレイにしていますが、目立たないところとかは掃除されておらず、実はカビだらけの部屋というケースもあります。シェアハウスは通気性が悪いのかカビが発生しやすい物件も多いです。
入居日には自分でしっかり掃除することをオススメします。部屋内でも裸足ではなくスリッパ着用が衛生的にオススメです。
反社会的勢力の人でも入居できる
シェアハウスにも一応入居審査ありますが、反社会的勢力かどうかなんて見分けがつかないので、入居することができます。
知り合いの住んでいたシェアハウスでは、元反社会的勢力の方が入居していました。普通にしていれば人当たりのいい「おじさん」ですが、人によっては嫌悪感を感じたり、社会全体が反社会的勢力と付き合いを持たないようにしようと努力していることもあり、抵抗がある入居者もいたようでした。
中国人・韓国人多すぎ
シェアハウスって外国人の友達ができたり英語が上達するみたいなイメージがありますが、大半が中国人・韓国人です。日本人が期待するような白人の方はゼロではありませんが、ほとんどみかけません。
しかも中国人・韓国人はシェアハウス内で複数人で住んでいることがあり、母国語で話して日本人とも交流しない方も多いので、日本人からすればあまり気持ちのいい存在ではありません。
入居していない人が居座れる問題
筆者が昔知り合いから聞いた話ですが、シェアハウスですでに退去してしまった人が、管理会社に知られないまま住んでいたケースがありました。リーダー格のような存在で、そのシェアハウスではその人にさからなえなかったようです。
しかも、その人は最後には3人ほどにお金を借りて、色々返す必要がない文句つけて金銭トラブルを起こして出ていったそうです。
シェアハウスは本当にどんな人が住んでいるかわからないガチャっぽい部分もあるので、トラブルメーカーが住んでいると、精神的に疲弊する可能性があります。
おじさん闇深すぎ
シェアハウスでは40代・50代のおじさんが少なからず入居しています。このおじさん世代は就職氷河期の影響をモロに受けたこともあって、働く気はあっても仕事がなくて非正規雇用になるしか選択肢がなく、正社員への転職が可能な年齢を過ぎてしまった方が多い世代です。
そういうこともあり、おじさんでシェアハウスに住んでいる方はどことなく影があり、暗い方が多いです。他の若い住民とはコミュニケーションを取らない方も多いですし、若い世代も興味がないので、お互い接点がない状態で一緒にひとつ屋根の下で暮らしています。
また1人酒して共有スペースで暴れるようなおじさんにも出会ったので、個人的にはあまり良い印象がありません。
シェアハウスの理念はもはやない
シェアハウスはそもそも外国人やバックパッカー帰りが気軽に入居できるのがシェアハウスの始まりでした。
しかし、今となっては「外国人は信用がないから不可」「男も管理が面倒だから不可」「連帯保証人つけてね」みたいな、賃貸契約に近いシェアハウスも多くなってきました。
テラスハウスのような豪華な設備と高い家賃の高級路線のシェアハウスなら分かるのですが、単純にビジネスとして儲かるからとシェアハウス業界に参入した業者が運営していると、何の特徵もない一軒家なのに色々と制約が多く、存在意義がよくわからないシェアハウスもあります。
トイレとキッチンはかなり汚い
シェアハウスのトイレとキッチンはかなり汚いです。共同生活で几帳面な人とずぼらな人が一緒に生活するのは難しく、几帳面な方にとっては不衛生に感じてしまうことも多く、ストレスを感じます。
また男女共同フロアだと、女性と男性が同時にトイレを利用することもありますし、男性はトイレを汚しがちなので、水回り系が原因でシェアハウス生活に嫌気がさして出ていく方も多いです。
シェアハウスのやばい実態 まとめ
まとめなのだ
- シェアハウス運営会社は零細企業が多い
- 部屋面積7.5〜10㎡がボリュームゾーン
- 築年数20年以上の物件が7割
- かぼちゃの馬車事件でのシェアハウス投資の実態
- 脱法シェアハウス問題
- 貯金少ない人が多い
- 4割弱がイベントなど参加しない
- 今後は住みたくないが多い
- プライベート空間がない
- 運営会社はそこまで掃除してない
- 反社会的勢力の人でも入居できる
- 中国人・韓国人多すぎ
- 入居していない人が居座れる問題
- おじさん闇深すぎ
- シェアハウスの理念はもはやない
- トイレとキッチンはかなり汚い
シェアハウスは、楽しそうなイメージもありますが、いろいろと問題も抱えているのも事実です。多くの方が半年〜1年程度ですぐに出ていくので、人間関係や共有スペースなど、1人の方が気楽なのかもしれません。
しかし刺激的なシェアハウス生活は20代しか経験できませんし、人生のうち1〜2年ぐらいは経験しておいてもいいかと思います。
特にオークハウスやシェアプレイスのような大手シェアハウス運営会社の大型物件なら、運営歴が多いこともあって住みやすいシェアハウスのノウハウが蓄積されているので満足度も高い傾向にあります。